ピロリ菌除菌など

ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌の実際

内視鏡で慢性胃炎を確かめることを条件に、保険診療で除菌治療を行うことができます。この除菌治療は約9割の方が成功しますが、除菌できなかった場合は二次除菌を試みることになります。

失敗の原因の多くは、薬剤(クラリス)への耐性菌の増加によるものです。しかし、不適切な飲み方で失敗する人もみうけられますので、当院では除菌薬の飲み方について、詳しく説明しております。

適切な飲み方とは、除菌の際に胃の中で薬の抗菌力が充分発揮される状況を作ることです。とくに食事と内服のタイミング、また内服時に胃内のPHの中性化がなされていることが大切です。


近年、子供のピロリ菌が心配という親御さんが多くなりました。

未成年の診療の場合は、保護者の方との相談、同意の上検討します。


当院での過去15年間の除菌の成功率は、一次除菌が79%(過去5年間は89%に上昇)、二次除菌が95%(過去5年間は98%に上昇)です。一方、三次・四次除菌(自費)は、他院より転院されてきた方が主体で、実施数は少ないのですが80%に低下します。

そして、約1,500人の除菌実施者の中で失敗しても数年後に自然に消失した人(疑陽性であった?)もあり、最終的にピロリ菌陽性のままは、三次、四次まで失敗した3人のみという結果でした。


胃アニサキス症は発病初期に「アニサキスそのもの」を除去することが大切です

生の魚を食べた後に強烈な痛みが起きて苦しむ病気です。

一年中発生し、胃と腸の双方に感染し、その比率は2:1と推定されています。しかし実際には腸の場合は診断され難く、それと判らずに治療されていることが多いようです。

胃アニサキス症の場合、急性型は数日で虫が弱って脱落すると症状が改善します。しかし、虫が生きている間は局所のアレルギー反応から耐え難い胃痛が起きて、通常の胃薬や痛み止めは全く効きません。そこで発病1〜2日以内に内視鏡を行って、虫そのものをつまんでとってしまいます。すると、速やかに胃の痛みがなくなります。当院ではこれを随時行っています。