内視鏡検査の実際

内視鏡検査の実際

検査時には少量の鎮静剤を使っています。これは意識下鎮静法といいます。患者さんは覚醒した状態にありながら、苦痛は軽減し、実際の画像を見ることもできます。ただ、高齢のかたは安全のために鎮静剤を使いません。


上部検査では、食道は画像強調を併用し微小な変化を見逃さないようにします。また十二指腸は、意外に病気が多いところであり奥の水平部までみます。

下部検査では、痛みのない検査を心がけポリープがみつかれば色素をかけて観察します。

検査後にお腹がはらないように、送気は炭酸ガスを使用しております。

通常は楽な検査です。但し、卵巣の手術後や子宮内膜症による癒着の女性では、少し痛みを感じることがあります。様々な工夫をしてこれを最小に止めます。

大腸ポリープの内視鏡下摘除

大腸のポリープは、胃のポリ-プと違って腫瘍性のものが多く、その異型度がステップアップすると癌化の危険が高まります。

その病理組織所見が「腺腫」であれば、大きさが6mm以上になりますと5~8%に早期癌を合併します。そこで5~6mm以上のものは、全てを癌の芽を摘むつもりでその場で内視鏡的に摘除するのが安心です。一方、5mm未満の病変は6mm以上のものより4~5倍多くみつかりますが、成長が遅く数年を経てもあまり変りません。(しかし、一部に速く成長するものが出てきます。)

当院では、みつかったポリープが見た目に腺腫であり、その大きさが2~4mmのものはつまむだけで簡単になくなりますのでこれを行います*。また大きさが5~6mm以上であればその場で切りとります**


*ただし、見た目に「過形成」であれば大きくてもとりません。もっとも大腸の右側の大き目のもののみはとることがあります。しかし原則として「過形成」はとりません。不必要な除去をしないようにしています。

**大きさが5~6mmは高周波を使わずに切ります(コールドスネアを使用)。そしておよそ7mm以上になると高周波を使って切りとります。